経営・運営

介護展示会で歩行訓練機器を見る視点

投稿日2026年8月8日
For YUMEHO Users

展示会のブースで確かめられることには限りがあります。CareTEX等で実機を見るとき、その場で分かることと、持ち帰って確認すべきことを整理します。次回出展予定も掲載しています。

介護分野の展示会では、多くのブースを短時間で回ることになります。1社あたり10分から15分といったところでしょうか。

**その時間で確かめられることには限りがあります。**限りがあると分かった上で回るほうが、持ち帰る情報の質が上がります。

2026年7月にマリンメッセ福岡で開催されたCareTEX福岡’26に出展した際、来場者の方から実際にいただいた質問は、設置方法と日々の運用に関するものが中心でした。この記事では、その経験も踏まえて整理します。

ブースで確かめられること

身体を通してしか分からない情報です。カタログでは伝わりません。

確かめられること 見るポイント
装着の感覚 どこを留めるか、締めつけ感、2回目ができそうか
動作の感触 動きに追従するか、引っかかりや違和感がないか
稼働音が訓練の妨げにならないか
大きさの実感 図面の寸法と、実物を見た印象の差
説明の一貫性 質問への答えが、資料と食い違わないか

**5番目は見落とされがちです。**その場で答えられない質問が出たとき、「確認して回答します」と言うか、その場で推測で答えるか。導入後のやり取りの予告編になります。

ブースでは確かめられないこと

一方、その場では原理的に判断できないことがあります。

確かめられないこと 理由
自施設に設置できるか 天井の下地・強度・干渉物は現地でしか分からない
実際の設置費用 建物条件と工事内容で変わる
1日に何人回せるか 職員の習熟度と利用者の状態による
数か月使ったときの手間 短時間の体験では出てこない
利用者の反応 展示会の来場者と施設の利用者は状態が違う

**ブースの床置きデモと、実際の施設への設置は別の話です。**展示会では仮設の構造体に取り付けていることが多く、これは自施設の天井に付けられるかとは無関係です。

持って行くと話が早いもの

現地調査の前段として、その場で見当をつけられる材料があります。

  • 設置候補の場所の写真(天井が写っているもの)
  • 天井高の実測値(分かれば)
  • 今ある設備の一覧
  • 1日の利用者数と、訓練に使える時間帯

写真1枚あるだけで、「この天井なら」「この場合は現地を見ないと」といった話ができます。手ぶらで回るのと比べて、持ち帰る情報が変わります。

聞いておくとよい質問

短時間で本質に近づく質問を挙げます。

  1. 設置できない条件は何ですか
    断る条件を明示できるかを見ます
  2. 装着は職員1人でできますか
    人員配置に直結します
  3. 今ある設備と併用できますか
    入れ替えが前提かどうか
  4. 現地調査から設置まで、何をしますか
    工程の見通し
  5. 導入後に連絡する窓口はどこですか
    販売後の体制

**1番は特にお勧めします。**すべての施設に設置できると答える会社より、条件を挙げて説明できる会社のほうが、実務を分かっています。

次回以降の出展予定

展示会 会期 会場
CareTEX札幌 2026年9月16日(水)〜17日(木) アクセスサッポロ
CareTEX東京 2026年12月16日(水)〜18日(金) 東京ビッグサイト
CareTEX広島 2027年1月21日(木)〜22日(金) 広島県立広島産業会館
CareTEX福岡 2027年7月14日(水)〜15日(木) マリンメッセ福岡

出展日程は主催者の発表に基づくもので、変更・中止となる場合があります。最新の情報は各展示会の公式サイトをご確認ください。

**ブースでは実機を設置し、装着から歩行までを体験いただける構成にしています。**現場の職員の方とご一緒にお越しいただくと、運用の見当がつきやすくなります。