介護分野の展示会では、多くのブースを短時間で回ることになります。1社あたり10分から15分といったところでしょうか。
**その時間で確かめられることには限りがあります。**限りがあると分かった上で回るほうが、持ち帰る情報の質が上がります。
2026年7月にマリンメッセ福岡で開催されたCareTEX福岡’26に出展した際、来場者の方から実際にいただいた質問は、設置方法と日々の運用に関するものが中心でした。この記事では、その経験も踏まえて整理します。
ブースで確かめられること
身体を通してしか分からない情報です。カタログでは伝わりません。
| 確かめられること | 見るポイント |
|---|---|
| 装着の感覚 | どこを留めるか、締めつけ感、2回目ができそうか |
| 動作の感触 | 動きに追従するか、引っかかりや違和感がないか |
| 音 | 稼働音が訓練の妨げにならないか |
| 大きさの実感 | 図面の寸法と、実物を見た印象の差 |
| 説明の一貫性 | 質問への答えが、資料と食い違わないか |
**5番目は見落とされがちです。**その場で答えられない質問が出たとき、「確認して回答します」と言うか、その場で推測で答えるか。導入後のやり取りの予告編になります。
ブースでは確かめられないこと
一方、その場では原理的に判断できないことがあります。
| 確かめられないこと | 理由 |
|---|---|
| 自施設に設置できるか | 天井の下地・強度・干渉物は現地でしか分からない |
| 実際の設置費用 | 建物条件と工事内容で変わる |
| 1日に何人回せるか | 職員の習熟度と利用者の状態による |
| 数か月使ったときの手間 | 短時間の体験では出てこない |
| 利用者の反応 | 展示会の来場者と施設の利用者は状態が違う |
**ブースの床置きデモと、実際の施設への設置は別の話です。**展示会では仮設の構造体に取り付けていることが多く、これは自施設の天井に付けられるかとは無関係です。
持って行くと話が早いもの
現地調査の前段として、その場で見当をつけられる材料があります。
- 設置候補の場所の写真(天井が写っているもの)
- 天井高の実測値(分かれば)
- 今ある設備の一覧
- 1日の利用者数と、訓練に使える時間帯
写真1枚あるだけで、「この天井なら」「この場合は現地を見ないと」といった話ができます。手ぶらで回るのと比べて、持ち帰る情報が変わります。
聞いておくとよい質問
短時間で本質に近づく質問を挙げます。
- 設置できない条件は何ですか —
断る条件を明示できるかを見ます - 装着は職員1人でできますか —
人員配置に直結します - 今ある設備と併用できますか —
入れ替えが前提かどうか - 現地調査から設置まで、何をしますか —
工程の見通し - 導入後に連絡する窓口はどこですか —
販売後の体制
**1番は特にお勧めします。**すべての施設に設置できると答える会社より、条件を挙げて説明できる会社のほうが、実務を分かっています。
次回以降の出展予定
| 展示会 | 会期 | 会場 |
|---|---|---|
| CareTEX札幌 | 2026年9月16日(水)〜17日(木) | アクセスサッポロ |
| CareTEX東京 | 2026年12月16日(水)〜18日(金) | 東京ビッグサイト |
| CareTEX広島 | 2027年1月21日(木)〜22日(金) | 広島県立広島産業会館 |
| CareTEX福岡 | 2027年7月14日(水)〜15日(木) | マリンメッセ福岡 |
出展日程は主催者の発表に基づくもので、変更・中止となる場合があります。最新の情報は各展示会の公式サイトをご確認ください。
**ブースでは実機を設置し、装着から歩行までを体験いただける構成にしています。**現場の職員の方とご一緒にお越しいただくと、運用の見当がつきやすくなります。