「天井走行リフト」で検索して、このページにたどり着いた方も多いと思います。先にお伝えすると、YUMEHO(夢歩)は「天井走行」という仕組みは同じでも、多くの検索で想定されている用途とは別のカテゴリの機器です。ここを混同したまま比較すると、必要な設備を取り違えてしまいます。
「天井走行リフト」という言葉が指すものは一つではない
介護・医療の現場で「天井走行リフト」と呼ばれる機器の多くは、ベッドから車椅子へ、車椅子から浴槽へといった移乗を目的にしています。スリングシートで身体を吊り上げ、天井のレールに沿って移動させる ── これが最も検索される「天井走行リフト」の実像です。
夢歩(YUMEHO)は、天井のデュアルレールを使う点は同じですが、目的が違います。特許を取得した「はごろもふぃっと」が上から身体を支えることで、転倒せずに両手が自由な状態で歩行訓練を行うための機器です。持ち上げて運ぶための装置ではありません。
移乗用リフトが解決する課題、夢歩が解決する課題
- 移乗用リフト:ベッド⇄車椅子、車椅子⇄浴槽など、身体を「動かす」ときの介助者の負担と、利用者の安全を確保する
- 夢歩:利用者自身が「歩く」ときの転倒リスクを支え、両手を自由にした状態でのリハビリ活動を可能にする
どちらも天井を使う設備ですが、向いている場面が違います。移乗の負担を減らしたくて検討している場合、夢歩では課題は解決しません。逆に、歩行訓練中の転倒リスクや、見守りにかかる人手を課題にしている場合は、移乗用リフトでは解決しません。
見分け方:導入検討の最初に確認すべきこと
資料や営業担当に確認する際は、「移乗(乗せ替え)に使いたいのか」「歩行訓練(自分の足で歩く練習)に使いたいのか」を先に整理しておくと、比較の土台がずれません。同じ「天井走行」という言葉で提案されていても、この一点で対象機器はまったく変わります。
両方が要る施設、片方で足りる施設
移乗の負担と歩行訓練の負担は、施設によって重なる場合もあれば、どちらか一方だけが課題になっている場合もあります。両方を一台でまかなえる汎用機器は、多くの場合どちらの用途に対しても中途半端になりがちです。まずは自施設で「動かす」課題と「歩く」課題のどちらが強いかを切り分けることをおすすめします。
まとめ
「天井走行リフト」で検索して来られた方の多くは、移乗用の設備を探しています。夢歩はそれとは別カテゴリの、歩行訓練に特化した機器です。混同したまま比較すると必要な設備を見誤るため、まずは「動かす」のか「歩く」のか、課題を切り分けることから始めてください。
※ 本記事は天井走行式設備の一般的なカテゴリの違いを整理したものであり、特定の他社製品を評価・比較するものではありません。導入する設備の選定は、施設の状況・利用者の状態に応じて専門家にご相談ください。